炎天下のスポットエアコンは…

真夏のスポットエアコンを真昼の時間に使うのは、やはり限界があると思ったので再度検証してみた。先日、串本に行った時に旅先で初めてスポットエアコンを使用してみたが、日差しのきつい15時頃はなかなか室内温度を下げる事が出来なかった。
14時頃からスイッチを入れて、車内温度30度をきったのは18時過ぎだった。
その時は18度で風はAUTOに設定していた。
それまでの実験では5月、7月初めと問題なく室内は快適に過ごせる環境を作る事ができた。それで自信を持って充分使えると確信していたのだが少し甘かったかも知れない。
原因は色々と考えられる。そもそも暑すぎる、クーラーのスペック不足、排熱ダクトの熱源の影響、AUTO設定だった事など。



暑すぎるのとスペック不足はどうしようも出来ないので、排熱ダクトと風をMAXに切り替えて再度テストを試みた。今回もトヨトミスポット冷暖エアコンを使用する。

設定温度は16度、風はMAX。
8時過ぎからスタートして夕方までの効果を見ていきたい。室内は朝方ということで約28度と30度を超えるというところまではいかない。湿度は63%だった。

約3時間動かしたところで温度は変わらなかったが湿度は11%も下げることが出来た。体感温度は涼しいと感じる事ができる。
湿度が下がるだけで十分使える。

13時頃となると日差しもキツく外の気温もかなり高い。室内温度は0.8度上昇した。湿度は変化なし。体感としては少し暑く感じるが過ごすには問題ない。

15時も変化なし。なんとか現状維持で耐えている。ずーっと室内で仕事をしていたが、体感としては暑いと感じる。

先日同様、16時頃から室内の温度が上昇傾向となり湿度は低いものの過ごしづらくなる。28.9度が本日の検証の最高温度となり、この温度では室内で過ごすには暑くてリラックスという感じでは無くなる。
18時に近づくにつれてやっと室内温度が下がり始める。そして湿度も更に下がった。ここからやっと涼しく感じるようになる。

日中をキャンピングカーの中で仕事をしながら過ごしてみたが、15:30から17:30までの2時間が試練の時かもしれない。おそらく本日の検証が真夏日としては十分な暑さだと思うので、これ以上は暑く過ごしにくいという事は無いかと思う。夕方が我慢の時間であり朝から昼過ぎまではエアコンがあれば過ごしやすい。そして、太陽が落ちた18時以降は全く問題ない。夜中は寒くて布団が必要なぐらいだ。
という事で3度目のポータブルエアコン実験は終了となる。

タグトに布を巻くというのは効果があったように思う。あるのと無いので付近の温度が違う。
ここの熱源はたいしたことがないと思っていたのだが温度を上昇させる大きな原因の一つだったと言える。布を全体に巻くだけで効果がある事がわかったので今後は改善したい。

やはり、キャンピングカーの夏は快適に過ごすには工夫が必要だ。窓のダクト排出用パネルを作るのにも一苦労であり手間もかかる。しかし、なぜかそんな面倒な作業も楽しみの一つになっている。工夫や検証ばかりしているうちに夏が終わってしまいそうだが、引き続き色々と試していきたい。

とりあえず本日のまとめとしては、真夏日の中でも1番厳しい環境なのは15時頃から17時頃だということが改めてわかった。そして廃熱ダクトに工夫をすれば少しは改善されることもわかった。それと、これまでに3種類のポータブルエアコンを使用してきたが、トヨトミさんの製品は安定感はあるのかなと感じる。
今後の期待としてはポータブルバッテリーだけで一晩中エアコンを使えるような新製品が出る事を願うばかりだ。